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やっぱり買ってしまった、Exa。これは某オークションで素晴らしい出品者さんに出会い、ここには書けないような超格安で譲っていただいた。
Ihagee社のExaシリーズは1951年から1987年まで36年間に亘って作られ続けた。1987年といえばキャノンのEOSシリーズが発売された年! 本機はExa 1b のType1で、製造番号から推定すると1981年製、20年程前のカメラということになる。案外新しい。Type2になるとフロントのプレート部分がプラスチックになるようだ。Exaは生産年が新しくなるほど作りが悪くなるという話も聞く。このあたりは元共産圏のカメラに共通の傾向かもしれない。
何故、Exa 1b を買ったのかというと、これはExaktaマウントではなくM42だからである。M42だと怪しいロシアレンズからタムロンのアダプトールで最新のズームレンズまで装着できてしまうところがうれしくなる。
ファインダーはウエストレベルが付いているが、アイレベルに交換可能。巻き上げ巻き戻しともノブが付いていて、カウンターは逆算式。しかし本機は巻き上げが不安になるほど重い! シャッタースピードは1/175秒までなので、400のフィルムを入れると屋外ではエライことになる場合がある。シャッター音は初期のExaに比べると大きく品のないものになってしまっているのが残念。デザインも初期型はアールヌーヴォー風のエレガントなものだが、1b は装飾を排したモダニズム調のデザインになってしまった。
写真のレンズはMC MIR 20/3.5。何故かExaには前玉の大きなレンズを装着したくなる。
MIRの前玉はスゴイ。写りもなかなか。周辺の像の流れも殆どない。
ウエストレベルのファインダーは横位置限定スナップに威力を発揮する。ちょっと変わった角度から撮れるし、被写体に気付かれることが比較的少ないように思う。国産機でも最近までNikon 一桁機とか上級機には交換ファインダーとしてウエストレベルが用意されていたが、例えばF3をウエストレベルで使う気にはならない。シャッターボタンの位置が関係するのだろうか。
Exaは簡単な構造のカメラだが、では故障し難いのかというと、そうではないらしく、どうも巻き上げ部が弱点のようだ。
Exaは私の持っているカメラのなかでも使用頻度が高いカメラ。こういうのが多分私にとっての良いカメラなのだろう。もう少ししっかり作ってあると安心して使えるのだが。
〔2004.4〕 エクサの欠点として、巻上げ部以外にもうひとつ、アイレットがある。ストラップを付け負荷をかけ続けるとアイレットが根元から取れてしまい、最悪の場合落下事故に至る恐れがあるのだ。しかしながらウエストレベルファインダーで使用するときストラップは不可欠。
解決法はストラップの付いた速射型ボディーケースに入れ、フタの部分をはずして使うやりかた。
ボディーケースを買うために、もう一台ケースつきのエクサ1bを買ってしまった...
2004.5.13 追加
さらにExa 1cを購入。M42エクサが3台に増殖。
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